軟調竿と目印を使った初心者でも簡単な黒鯛チヌの落とし込み釣り

落とし込み釣り
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初心者でも簡単に釣れる黒鯛チヌの落とし込み釣り

落とし込み釣りと言えば一番に連想されるのは黒鯛チヌではないでしょうか。黒鯛チヌは春の乗っ込みシーズンに海岸辺にやってきて産卵をします。産卵後体力を回復させる為に黒鯛チヌは海岸辺に留まり、初夏には産卵で消耗した体力を回復させる為に防波堤に付着したイガイ、フジツボ、蟹や虫類等が落ちてくるのを捕食し産卵後の体力を回復させると言われています。その黒鯛チヌの捕食習性を利用したのが落とし込み釣りなのです。黒鯛チヌも体力回復の為、貪欲に餌を捕食します。また魚全般に言える事ですが、上から落ちてくる餌には反射的に食べてしまうという性質を持っており黒鯛チヌが初心者でも簡単に釣れるというのは、黒鯛チヌの生態や捕食習性を利用した効率の良い釣り方だからです。また落とし込み釣りは渡船等を利用し磯場に行くこともなく、港の防波堤などから気軽に落とし込み釣りが出来、またシンプルな仕掛や餌代等の必要も無く、まさに初心者向きの釣りなのです。私こと波止太郎も黒鯛チヌの落とし込み釣りを始めたのは20代後半でした。当時の私はフカセ釣りがメインで夏場にチヌを釣ろうとすればエサ取りの少ない夜釣りがメインでした。当時よくお世話になってた渡船屋さんの常連さんとも仲良くなり、「夏に黒鯛チヌの落とし込み釣り一緒に行かないか」としきりに誘ってもらって半ば強引に始めたのがきっかけです。当時の私は、黒鯛チヌの落とし込み釣りは「難しい、上級な釣り」というイメージが頭の中にありかなり躊躇していました。言われるがままに実際やってみて、「初めてで年無し(50cm以上になった黒鯛チヌ)を釣った」のは今でも忘れることが出来ないくらい鮮明に覚えています。「こんなに簡単に釣れていいの?」と思うくらい本当に簡単に釣れたんです。防波堤だと夏場はファミリー等でアジ釣りがにぎわいます。そんな中で大きな黒鯛チヌを釣り上げれば子供達が「見せて。見せて。」と寄ってきます。すごい優越感です。中には「どうやって釣ってるのか教えてもらえないだろうか」なんて言い寄ってくる方もいらっしゃいました。私、「初心者です」と言いながら仕掛けやタックル等を見せてあげてました。黒鯛チヌの落とし込み釣りは、やり方とコツさえ掴めば初心者でも簡単に釣り上げることが出来るのです。

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軟調竿を使った黒鯛チヌの落とし込み釣りの魅力

私が最初に黒鯛チヌの落とし込み釣りを教えてもらった釣り方は、「軟調竿」と言われるすごく軟らかい竿で、ラインに「目印」を付けてアタリをとるシンプルな釣り方です。初めてで、どんな竿やリールを用意したら良いかわからない為、常連の先生たちに言われるがままに購入したのを覚えています。こんな軟らかい竿で本当に黒鯛チヌが上がるのか疑心暗鬼に陥ります。フカセ釣りを主に当時は釣りをしていたので最低でも磯竿の1号、磯場所によっては2号の竿を使うほどしっかりとした竿しか使った事がなかった為、こんな軟らかい竿で年無しの黒鯛チヌを釣った時は感動ものです。それからと言うもの、落とし込み釣りの魅力にどっぷりはまり、シーズンに入っては週末は毎週のように防波堤に通っていました。美しい曲線美を描く折れそうで折れない軟調竿を使い、黒鯛チヌとのやりとりは、たまらない快感があります。毎週のように落とし込み釣りに通えた理由は、いわゆるおかっぱり釣りで防波堤なので気軽にいけます。仕掛けがシンプルなのでハリス道具など頻繁に釣具屋にいかなくてもワンシーズンは十分に持ちます。竿やリール、タモなどの初期費用(一式揃えるのに5万~7万円くらいだった当時)に少しお金が掛かるものの、餌はイガイを現地で調達する為、餌代はかかりません。渡船を利用する事もほとんど無いので初期装備さえ揃えば後は、自動車の燃料代の費用がかかる程度で黒鯛チヌの落とし込み釣りはコストパフォーマンスが素晴らしです。一番の魅力は黒鯛チヌとの釣り上げるまでの駆け引きです。軟調竿を使用する為、時にはラインを出し、時には軟らかい竿を極限までしならせラインを巻く。汗だくになりながら黒鯛チヌとのバトルはたまらないものがあります。たも網に黒鯛チヌが入った時には「ふぅー」と、一息つきながら黒鯛チヌとのバトルの余韻にひたりながら口元がにやけ思わず「釣ったどー」海に叫びそうになるくらい気持ちが良いものです。

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軟調竿とタックル装備品の紹介

今でこそ0号竿など軟調竿は各メーカーから売られていますが、昔はそういった専用の竿などは売られていなく、軟調竿で黒鯛チヌの落とし込みと言えば、ハエ竿を改良しガイドを付けて自作をしていたそうです。調べてみると主に関西方面の釣り方だそうで軟調竿とえば「みささぎ竿」で大阪の釣具屋さんで売られていたみたいです。今は閉店してしまっているので「みささぎ竿」を手に入れようとするとオークション等の中古品で買うしかないようです。現在は、色々なメーカーから軟調竿、極軟調竿が開発され売られていますので簡単に手に入るようになりました。私が愛用している竿は 宇崎日新 稲穂 00号 3.6m 、DAIWA ブラックジャックスナイパー POWERZERO 3.6mの2本です。

リールは鳴門50ヨコ型です。3個ほど持っていますが、全てヨコ型です。安くて一番使いやすいです。

特に軟調竿との相性は抜群です。何故かと言うと写真をみていただくとよくわかりますが、竿とリールが手には挟めて、いざ黒鯛チヌが掛かった時に親指でラインを出したり止めたりという動作がとてもやりやすいからです。初心者ほどこの鳴門駒ヨコ型を使ってほしいと思います。値段もお手頃でタテ型のタイコリールより扱いやすいです。

巻いているラインですが、私は特にこだわりはなく視認性のよいフロートタイプの安いナイロンラインを巻いています。太さは1.25~1.75号まででしょうか。私は1.5号が使いやすいのでよく釣具屋さんのセールで買っています。

たも柄は黒鯛工房の小継防波堤玉の柄410を愛用しています。たも網をベルトの背中に指して釣りをしますから収納全長の短いのを選ぶと良いと思います。資金に余裕があるならタモジョイントを取り付けると網部分が釣りに邪魔にならなく釣りやすいです。

イガイなどの餌入れはDAIWA制のCOOLBAITO落とし込みを使用しています。餌箱は安いのはたくさんあるんですが、夏場の暑い時期だとイガイが暑さで口を開いてしまう為、ある程度しっかりしたエサ箱を用意しましょう。

後は、ライフジャケットやベルト関係があった方が便利です。

ライフジャケットは命を守る為のものです必ず装着しましょう。細々したハサミやペンチ等はホームセンターに安いのがたくさんあるので自分にあったものを探して見てください。熱中症対策用の服やタオルなど私のおすすめはワークマンです。安くて良いものがたくさんあります。

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黒鯛チヌ落とし込み釣りの目印の作り方仕掛けの紹介

黒鯛チヌ落とし込みには欠かせない私の目印の作り方をご紹介したいと思います。
用意するもは
・カッター下敷き【カッティングマット】
・カッターナイフ、ハサミ
・スチール定規30cm【普通のプラスチック上記でも代用可】
・油性マーカー
・SASAME発砲シート【好きな色でOK】
・VARIVASナイロンラインスーパーソフト【1号~2号】
・SANKO蛍光塗料【好きな色でOK】
・ヤリエ トップコート ケイムライト専用

1.VARIVASナイロンラインを3ヒロ、約3m程度取り、両端をチチワ結び(8の字結び)します。目印のラインは3.6mの竿を想定しています。竿の長さの7割~8割が目印のライン長目安です。

2.チチワ結びをした所から30cm程度間隔を開けて、油性マーカーで目印をつける箇所に印しをつけていきます。私は 15cm~20cmが見やすくて使いやすいです。

3.発砲シートをカッターで切ります。目安は横7mm縦5mm程度です。
  SASAME発砲シートは裏に十字線が入っているので十時線に沿って切ると使いやすいです。

4.目印をつけたラインにカッターで切った発砲シートを巻き付けて行きます。発砲シートは裏が両面テープになっており発砲シートの端にラインを貼り付けて、親指と人差し指を使ってクルクル巻いてやります。発砲シートの色は緑黄黄緑黄黄・・が私の好みですが、好きな色を使ってください。

5.ラインに発砲シートを巻き終えたら次は蛍光塗料を塗っていきます。私は1回塗って30分程度乾かしてもう1回塗り2度塗りをしています。

6.蛍光塗料が乾いたら最後にトップコートを塗って行きます。接着効果もあるのでこれも2度塗りしています。ただ一度に付けすぎると液が下に落ちるので薄く伸ばす感じです。夜に作って一晩乾かすと出来上がりです。作業時間は2時間程度。完全に乾かして使えるようになるには6時間程度かかります。なれると1~5の行程は1時間程度で出来ます。 

作成した目印の仕掛けは下記図の通りオモリや針の大きさ等は状況に応じて使い分けます。
一番私がよく使うのはチヌ針1号にオモリは針の少し上のハリスにG2を付けます。

イガイの付け方ですが、私はイガイの繊維掛けをよく利用します。イガイは繊維を出し密集して生息しています。その繊維に針を絡ませて餌を付けるのです。採取するイガイが大きい場合はイガイ1枚に針を刺し釣るのが良いです。個人的な主観ですが、小さいイガイを数個繊維掛けした方が黒鯛チヌの食いが良いように思います。

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まとめ

目印を利用した落とし込み釣りは初心者でも黒鯛チヌのアタリがとりやすく、仕掛けも簡単です。どんなアタリかと言うと、落とし込んでいる目印が途中で止まったり逆に目印が海中に急速に引き込まれたりと、とてもわかりやすい釣り方です。目印を利用した他の釣り方もたくさんあるのでとても奥が深い釣り方でもあります。どんどん落とし込み釣りの魅力にはまってジメジメした梅雨時期が楽しく待ち遠しい季節に変わるます。ぜひ軟調竿と目印を利用した落とし込み釣りを一度やってみて下さい。一度黒鯛チヌを釣り上げるとその魅力に取り憑かれます!